• エパチーもっと知りたいEPA

なぜEPAが注目されたのか?

アザラシ肉をよく食べるイヌイットは、心臓病が少なかった!

北極圏グリーンランドに暮らす先住民族イヌイットは、脂肪分の多い食生活を送っているにも関わらず、
ヨーロッパの白人よりも心臓病による死亡率がとても少ないことが知られていました。

この違いを研究していたデンマークの学者たちは、「脂肪の質」が異なることが原因であることを突きとめたのです。白人に比べてイヌイットの血液には、EPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれていることが分かりました。白人は、牛や豚など動物性の脂肪を多くとっているのに対して、イヌイットは、アザラシや魚を多く食べていました。同じ肉食でも牛や豚と異なり、魚をエサとしているアザラシの肉には、EPAが豊富に含まれており、その結果、イヌイットはEPAの摂取量が多く、心臓病を減らすことができたのです。

白人とイヌイットの摂取脂肪酸組成と心血管系疾患リスク

Scand J Clin Lab Invest 42(Suppl 161):7, 1982


日本でも同じような報告があります。

漁業地域の人と農業地域の人のEPA摂取量

魚食中心の漁業地域の人達は、農業地域の人の3倍ちかいEPAを摂取しており、狭心症や心筋梗塞などの心臓病や脳血管障害が原因で死亡する割合が低いことが知られています。こうしたことを背景に、EPAが注目されるようになりました。

千葉県疫学研究

体内でのEPAのゆくえ

全身の細胞膜へゆきわたる!

口から入ったEPAは、消化・吸収されると、血管や臓器などの全身の細胞の膜(細胞膜)に取り込まれます。

わたしたちの体は、すべて細胞からできており、体の細胞がEPAを豊富に含むようになることで、体質が変わる可能性があるのです。EPAを長期間とりつづけると、細胞膜を構成している脂肪酸であるAA(アラキドン酸)とEPAの比率が変わり、EPAを豊富に含む細胞膜にかわります。まさに「膜(細胞膜)が変われば、(その後の)人生が(体質が)変わる」と言えるかもしれません。

体内でのEPAのゆくえ

全ての脂質が動脈硬化の原因ではありません

脂質の働きを理解しましょう

脂質には、2タイプのコレステロール(善玉コレステロール[HDL-C]と悪玉コレステロール[LDL-C])があり、善玉のHDL-Cは全身の組織で余ったコレステロールを回収します。悪玉のLDL-Cはコレステロールを全身に運ぶ働きがあり、増えすぎると血管の内側に入り込むため動脈硬化を招きます。中性脂肪(トリグリセライド)は、人が活動していく上で重要なエネルギー源になりますが、余分に増えすぎると動脈硬化を進行させます。

下図のように内臓脂肪が過剰になると、中性脂肪の増加や善玉コレステロールの減少を招き、動脈硬化が進行します。

中性脂肪の悪影響

内臓脂肪は肥満を解消すれば減少します

メタボリックシンドロームの基準値を知りましょう

メタボリックシンドロームの基準値を知りましょう

日本内科学会雑誌 ; 94(4),188〜203(2005)


脂質異常症(高脂血症)は、動脈硬化性疾患の重要な危険因子のひとつ

動脈硬化性疾患には様々な危険因子が関与している

動脈硬化性疾患には下記のような危険因子があり、これらに応じた治療目標に沿って、治療する必要があります。

  • 1.冠動脈疾患
  • 2.糖尿病・耐糖能異常
  • 3.慢性腎臓病(CKD)
  • 4.非心原性脳梗塞・末梢動脈疾患(PAD)
  • 5.年齢・性別
  • 6.脂質異常症
  • 7.高血圧
  • 8.喫煙
  • 9.早発性冠動脈疾患の家族歴(第1度近親者)

男性は45歳から、女性は55歳からリスクが増加

動脈硬化性疾患予防ガイドライン(2012年版)一部改変

もし上記の項目に複数当てはまる場合には、医師に相談することをおすすめします。


脂質異常症の治療

治療の基本は食事・運動療法です

脂質異常症の治療の基本は、食事療法や運動療法といった生活習慣の改善です。しかし、食事療法と運動療法を続けても脂質異常症が改善しない場合は、薬物療法が考慮されます。

薬物療法では医師が患者さんごとに適切な薬を選びます

脂質異常症の薬物療法では、中性脂肪(トリグリセライド)やLDLコレステロールを低下させる薬が用いられます。個々の患者さんにより目標値などが異なるため、薬の特徴や効果を踏まえ、医師により適切な薬剤選択が実施されます。医師・薬剤師の指示に従って正しく服用しましょう。

※治療の詳細につきましては、医師・薬剤師にご相談ください。

循環器病情報サービス(国立循環器病研究センター)


高純度EPA製剤を服用されている患者様へ エパチー
EPAって何?

EPAの正体

EPA(エイコサペンタエン酸)は、イワシやサバなどの青魚に多く含まれる脂肪酸のことで、様々な働きが確認されています。

EPAは、体内で十分に作ることのできない必須脂肪酸であり、積極的な摂取が必要となります。

EPA

EPA

脂肪酸について
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血管から健康を考えよう!

血管から健康を考えよう!

人間は、生活習慣の偏りや加齢とともに、血管がかたくなり、血液がドロドロと流れにくくなってしまいます。そのまま放っておくと、動脈硬化などの病気の原因になってしまいます。動脈硬化性疾患を防ぐために、EPA/AAのバランスが重要といわれています。

※動脈硬化とは

・血管の弾力性が失われ硬くなったり、血管壁にコレステロールなどがたまり、内径が狭くなって血液の流れが悪くなった状態です。

・動脈硬化が原因で、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こします。

あなたのEPA/AAのバランスは?

2つの脂肪酸の比率を
EPA/AA比といいます。

2つの脂肪酸の比率をEPA/AA比といいます。
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EPAとAA、2つの脂肪酸のバランスが悪いと要注意!

EPAとAA、2つの脂肪酸の
バランスが悪いと要注意!

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EPA/AA比を上げるためには?

EPA/AA比を上げるためには?

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病院で医師に相談

病院で医師に相談!

EPA/AA比は血中脂肪酸分画検査などで分かります。
生活習慣の乱れが気になる方は、まずは医師にご相談ください。

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